日本エルブが契約している中国山東省のにんにく畑(圃場)の生育状況をはじめ
中国のおもしろ情報など、当社現地駐在員からの生の情報を毎月お届けしてまいります
{ 2024年12月のトピックス }
①中国山東省にんにく情報(12月中旬にんにく契約圃場)
②中国契約工場で生産している製品(欧米向け)のご紹介
③中国12月時事情報(「徳州扒鶏(ドーヂョウパージー)」について)
1.中国山東省にんにく情報(12月中旬にんにく契約圃場)
中国山東省の弊社契約圃場は越冬し始めました!
極端な気温の差が無いため
順調に生育しています
今のところ、第一圃場は暖かく
平均最高気温は5℃、平均最低気温は-4℃
マルチ1枚のままで越冬できています
第二圃場は第一圃場よりおおよそ2℃ほど寒いので
2枚目のマルチをかけました
(マルチ(Mulching)とは、畑の表面をビニール等で覆う事)
第一圃場(下👇👇👇動画)
そして、第二圃場は(下👇👇👇動画)
※圃場によりスケジュールが若干異なります。
2.中国契約工場で生産している製品(欧米向け)のご紹介
中国の契約工場で欧米向けに生産している製品をご紹介します。
日本エルブではまだ輸入したことのない商品ばかりですが、今後の商品化の参考までにご紹介します!
①にんにく塩漬け
特徴:生にんにくの食感・味・風味を活かして塩漬けにしたもの
用途:漬物、調味料
②冷凍にんにくダイス
特徴:3mm、5mmなどカットの大きさを変えて凍結したもの
用途:調味料
③水戻しにんにく粗挽き
特徴:乾燥にんにくスライスを粗挽きにして水戻しし、ペースト状(粒感あり)にしたもの
用途:調味料
④冷凍焼きにんにく
特徴:生にんにくホールを香ばしくローストしてからバラ凍結したもの
用途:調味料
⑤油漬けにんにく粗挽き
特徴:水戻ししたにんにく粗挽きを、植物油、塩、クエン酸などを添加して攪拌したもの
用途:調味料
3.中国12月時事情報(「徳州扒鶏(ドーヂョウパージー)」について)
「徳州扒鶏(ドーヂョウパージー)」の起源は山東省徳州に由来し
清朝康熙(こうき)三十一年(1692年)
賈健才(かけんざい)が経営していた焼鳥屋がつくったのが元祖と言われています
当時、賈健才は急用で外出するため、店員に火加減をみてるように頼みましたが
店員は竈の前で居眠りをしてしまい、鶏肉を茹ですぎてしまいました
賈健才は仕方なく、そのまま鶏肉を売ったところ
鶏肉の良い匂いが漂って通行人が次々と買いに来ました
それをきっかけに調理法を改良し
強火で煮てから弱火で煮るという「扒(煮込み)」の調理方法を生み出しました
その後「徳州扒鶏」のレシピは代々改良しながら受け継がれていきました
その工程は、殺菌処理、整形、煮込みなど11の工程を含み、
16種類の香辛料を使用し、蜂蜜汁をかけ、植物油で揚げ、丁寧に煮込んで出来上がります
骨から肉がホロホロっと取れるほど肉質は柔らかく香り立ちもよい
中国山東省の名物料理となりました
「徳州扒鶏」は歴史的にも重要な意義をもっており
康熙(こうき)四十一年(1702年)
康熙帝は南巡の際に「徳州扒鶏」を味わい
「神州一奇(中国の中ですごく美味しい)」と讃えました
乾隆(けんりゅう)帝(👆)が江南に下りた時も「徳州扒鶏」を食し
その調理人に皇居御膳房で従事するよう命じ
「徳州扒鶏」を世に知らしめたそうです
「徳州扒鶏」は、「徳州五香脱骨扒鶏」とも呼ばれ
2006年、その調理法が国の無形文化遺産に登録されました