エルブのにんにく情報  2024年11月号

お知らせ2024.11.25

日本エルブが契約している中国山東省のにんにく畑(圃場)の生育状況をはじめ

中国のおもしろ情報など、当社現地駐在員からの生の情報を毎月お届けしてまいります

{ 2024年 11月のトピックス }

①中国山東省にんにく情報(11月中旬にんにく契約圃場)

②中国11月時事情報(「寒衣節」について)

中国山東省の弊社契約圃場の状況は

先月新芽が顔を出し

約1ヶ月でだいぶ成長してきました

今のところ、昨年と比べて高温状態(例年よりも3~5℃位高い)が

続いているため、成長は少し良い状況です

また、作付面積は中国全体で昨年よりおおよそ10%増えました

今後懸念されることは

真冬になってから、極端に寒くなった場合

低温でにんにくがスムーズに越冬できず

減産になってしまうかもしれない事です

今のところ、第一圃場はマルチ1枚のままで越冬する予定で

第二圃場は第一圃場より北に位置するため

11月下旬から12月上旬にかけて2枚目のマルチをかける予定です

第一圃場(下👇👇👇動画)

そして、第二圃場は(下👇👇👇動画)

※圃場によりスケジュールが若干異なります。

寒衣節(ハンイージェ)の由来と風習

寒衣節は、初冬の旧暦の十月一日に(2024年は11月1日)行われる

中国の伝統的な祭祀で

「十月朝(シーユエチャオ)」「祖先を祀る節」「冥陰節(ミンインジェ)」

「秋祭(チィゥヂャイ)」「授衣節(ショウイージェ)」とも呼ばれます

「寒衣節」の由来については

地方によってもその風習は異なっています

この日、各地方の人々は故人となった肉親のために

さまざまな供え物や線香、色紙で作った衣服や帽子などを

持参して先祖の墓参りをします

線香をたき、紙を焼いたり、酒を供えたりした後で

ひざまずいて最敬礼します

供え物は家々の経済状況によっても異なっています

尚、民間伝説においては

寒衣節は「孟姜女(モウジィァンニュ)が冬着を送る」という中国民話に由来する

ともいわれています

今から二千年あまり前、泰の時代に遡ります。泰の始皇帝は長城を建築するために各地から男子を徴集せよと命じました。その頃、「範杞良(ファンチーリィァン)」という青年が徴集から逃れるために孟家の庭に入ってしまい、そこで猛家の娘「孟姜女(モウジァンニュ)」と出会い、縁を結びました。新婚生活は長くは続かず、範杞良は役所が派遣した兵士に捕えられ、遥か北方で万里の長城を造る労役に送られてしまいました。孟姜女は夫の帰りを待ち望みましたが、なしのつぶてで、夜も寝ずに冬の服を作り上げ、三年目の10月1日、服を携えて万里の長城の建築現場へ自ら夫を探しに行きました。様々な困難を乗り越え、長城の建築現場に到着したものの、夫は役人に殴り殺されており、その亡骸は長城の壁に埋められていました。孟姜女は、悲しみのあまり、激しく泣き叫びました。すると、急に大きな音が響き渡り、長城が崩れて白骨化した夫の亡骸が現れました。孟姜女は万里の長城八百里(1里500m)を泣き倒した後、泰の始皇帝に面と向かって抗争し、夫の仇を打ちました。やり場のない憤りを感じ、最後に夫の遺骨を抱いて夫のために海に身を投じ殉じました。海を跳んだ瞬間、波が沸き起こりゆっくりと岩礁を打ち上げました。千百年来、この忠節なラブストーリーは広く伝わっています。

旧暦の十月初日を「寒衣節」と呼ぶようになり

「十月初日に寒衣を焼く」というのは

北方での亡くなった家族を弔う風習なのだそうです