エルブのにんにく情報  2024年7月号

お知らせ2024.07.18

日本エルブが契約している中国山東省のにんにく畑(圃場)の生育状況をはじめ

中国のおもしろ情報など、当社現地駐在員からの生の情報を毎月お届けしてまいります。

{ 2024年 7月号のトピックス }

①中国にんにく産地情報(6月中国出張 視察&7月初旬産地情報)

②中国(山東省)産・国産(青森産)にんにく今年の価格動向

③中国7月時事情報(七夕節について)

6月下旬、「中国山東省金郷大蒜国際交易市場」へ行ってきました。

この時のにんにくの市場価格は

農家さんにとって安い価格で推移していたため、

売りに来る農家さんは殆どいない状況でした。

トラックも少なく市場は閑散としていました。

売りに来ている農家さんのニンニクを見せてもらいましたが、

サイズが小さ目な感じがしました。

今回の出張で食べた中国料理の数々。

主に湖南料理を食べました!

7月初旬のにんにく栽培基地は、

第一圃場・第二圃場とも(下👇👇👇動画)、

にんにくの収穫が終わり循環利用で植えている

トウモロコシ(玉蜀黍)🌽が成長中です。

※圃場によりスケジュールが若干異なります。

中国(山東省)産にんにくの動向

1.今年の中国産にんにくの大きさ収穫量                                   大きさは昨年とほぼ同じくらいで、収穫量も昨年とほぼ横ばいです。

2.投機節の動向                                              にんにく農家は売り惜しみで価格が上がる事を待っている状態。                     昨年はトレーダーが損した事から6月は大きなきな動きが無かったものの、7月初旬からトレーダーが動き始め、日に日に値上がりしている状況です。

3.その他経費                                                           人件費については景気低迷の影響もあり昨年とほぼ横ばい。一方で、燃料費などの高騰により冷蔵庫の保管費用や電気代、輸送コストなどの値上がりが顕著です。

国産(青森産)にんにくの動向

1.今年の国産にんにくの大きさ収穫量                                     春先の低温と水不足や作付け面積の微減により前年対比で15%減収となっており、大きさは小ぶり傾向です。

2.その他経費                                                        運賃、資材、電気等の諸経費や、人件費上昇も影響し、コストが急激に上がっている状況です。

中国産(山東省)、国産(青森産)共に、値上がりとなります。

 

毎年旧暦の七月七日は「七夕節(チーシージェ)」で、今年は8月28日となります。

七夕節(祭)は、七巧節、七姐節、ひな祭りなどとも呼ばれています。

古代の星々に対する崇拝(星宿崇拝)から派生された節日です。

始まりは約1800年前の漢の時代に遡ります。

一説によれば、天帝の孫娘である織女は布を織るのが得意で、

毎日空に霞を織ることをしていました。

ただ、織女はこのようなつまらない生活に飽きてしまい、

天帝には内緒で人間の世界に降りてきて「午郎」と出会いました。

二人は結婚し、男耕女織の生活を始めることになりますが、

そのことが天帝に見つかってしまい、天帝は激怒して、

織女を連れて帰ってしまいました。

そして、毎年旧暦の七月七日のみ「牛郎」と「織女」は天の川を

隔ててあうことが許されました。

そして二人の愛情がカササギを感動させ、

七月七日にはカササギがあつまり、

橋をつくることで二人を再開させることができるようになったのだそうです。

宋時代、七夕節が普及されて全盛期になり、愛を象徴する祭りとなりました。

現在では、中国で最もロマンチックな色彩を持つ

伝統的な祝日として流行っており、

「中国文化のバレンタインデー」とさえ言われています。

中国各地で七夕節を祝う方法は様々ありますが、

一番古く広く伝えられているのが「穿針乞巧」と言って、

針を通して器用を乞うことで、七夕の夜、女性が五色の糸と、

連続して並んだ九孔針(五孔針、七孔針)を持ち、

月の光に合わせて連続して糸を通します。

糸を素早く全て通すことを「得巧(ドゥウチャオ)」といいます。

古代中国の労働人民の聡明な才知と生活のあこがれを示しています。

*現在、七本の針を使います