{ 2024年度新物 中国ニンニクの価格動向 }
1. 2024年産新物 中国産にんにく価格動向Ⅰ(2024.5.23時点)
現時点においては、昨年と比べて
極端な値下がりは考えられないと思われます。
5月に入って、にんにくの芽の収穫以降、
気象動向は適度な高温での推移となっており、
気温変化による生育への影響は
あまり心配しないでも良いと判断します。
また、例年囁かれる投機筋の動き、
すなわち、買い占めの噂や、
市場流通量のひっ迫等での
市場価格を煽るような話も、
今年はあまり聞かれないことから、
今年の人為的市場操作の影響は少ないのではと考えられます。
投機筋の動きの判断材料としては、
中国経済の鈍化傾向が金融引き締めから
投機筋の資金調達にも制限が出てくるとの分析から
上記の判断に至るものです。
一方では、中国経済の鈍化停滞から、
生産者も生産コストの回収を高め
資金の内部留保を前提に、前年度の相場水準を下げるとは思われず
昨年の価格維持は最低限で、少しでも価格を上げるべく、
生産コストの上昇等を理由に、
若干の値上げ交渉は必至かと、現時点では予想するものです。
今後価格動向については、情報が入り次第お知らせいたします。
次号は6月3日頃を予定しております。