中国のおもしろ情報など、当社現地駐在員からの生の情報を毎月お届けしてまいります。
{ 2024年 3月のトピックス }
1.中国にんにく産地情報(3月上旬)
2.にんにく商品のご案内(冷凍バラ凍結品)
3.中国時事情報(「啓蟄(けいちつ)」と「龍擡頭(りゅうたいとう)」について)
1. 中国にんにく産地圃場情報(3月上旬)
9月下旬に植え付けしてから、あっという間に6ヶ月が経とうとしています😲
中国山東省のにんにくの圃場(弊社契約圃場)は
まだ寒暖差がありますが、だいぶ暖かくなってきました。
第一圃場の3月の中旬までの平均気温予測は、
最高気温 15℃ 最低気温 2℃ です!
越冬していたにんにくも、徐々に大きくなってきています。
今の所、天候による生育被害は無いようです!
👇 第一圃場
第二圃場は、第一圃場より北方に位置しているため、
少し成長が遅い感じですが、今の所問題なく成長中です!
マルチの中で栄養を蓄えていたにんにく達が、
ようやく目を覚ました所といった感じです!
こちらも3月に入り気温が上がってきています。
3月の中旬までの平均気温は、
最高位気温 15℃ 最低気温 4℃ です。
👇 第二圃場
※圃場によりスケジュールが若干異なります。
❖ 今年の収穫見込み ❖
にんにくの生育状況と1ム(畝)当たりの収穫高について
収穫高は昨年と比較して同じぐらいです。
先月のご報告の通り、植え付け面積が15%程度増加していることから、
今後異常気象がなければ、収穫高もおおよそ15%程度増加傾向と推測できます。
しかしながら、まだ時期が早い段階で、はっきりした見込み判断はできません。
2.にんにく商品のご案内(バラ凍結品)
必要な分だけご使用いただけるよう、バラバラにしながら凍結した便利な「バラ凍結シリーズ」をご紹介します。
❖ 使用例(一例です) ❖
3.中国3月時事情報 (「啓蟄(けいちつ)」と「龍擡頭(りゅうたいとう)」について)
❖①❖「啓蟄(けいちつ)」
2024年の「啓蟄」は 3月5日(火)
「啓蟄(けいちつ)」とは二十四節気の一つで、
冬に冬眠していた動物や昆虫が穴から出てくるという意味です。
中国ではこの日に「梨」を食べるのだそう
👆 中国梨
「中国梨」は見た目は洋ナシに似ていますが、
食感はシャキシャキしてジューシーで日本の梨(幸水)に似ています!
この啓蟄の日に梨を食べるのは諸説あるようですが、
「梨(リ)」と「離(リ)」が同じ発音から
害虫が作物に近づかず豊作になるという意味や
梨を食べて健康を保つという意味もあります。
この時期は寒さに注意を払うだけでなく、
気候が乾燥しているため、口が渇き咳が出やすくなるので、
梨を食べることで肺を潤し、せきを鎮め、体内の水分を補い、
熱を冷ます効果があると言われています。
❖②❖「龍擡頭(りゅうたいとう)」
「二月二、龍擡頭(りゅうたいとう)」は旧暦の2月2日(2024年は3月11日)
※「二月二」とは、旧暦の2月2日という意味です。
中国各地では竜舞、獅子舞、民族舞踊「秧歌(ヤンコー)」など
「二月二」を祝う多彩な民族イベントがあります。
👇 竜舞
※3月9日、山東省棗荘滕州市の竜泉文化広場で竜舞を披露する民間アーティスト。(撮影・王龍飛)
龍擡頭は ”春耕節” ”農事節” ”春竜節”とも呼ばれている祝日です。
中国の民間の伝統的な祭りで、自然現象崇拝からおこったとする説もあり、
古代の人々の星の運行に対する理解や農耕文化と関連があるとされています。
この日には①豚の頭を食べる習慣
②旗子を食べる習慣(山東省の青島や寿光などの地域)があります。
①豚の頭を食べる習慣の由来
👇 豚の頭
「二月二」に竜が頭をもたげると、この日は万物が蘇ることを意味し、
一年の初めに豚の頭を食べることも良い始まりを意味します。
竜は頭を上げてこの日に豚の頭肉を食べて、
一年間順調で、平穏で、良い年の初めとなるように祈ります。
これは昔からの風習で竜王は降雨をつかさどると伝えられています。
農民は雨を求め、一年の天候を保つためです。
そこで、「二月二」に最高の生贄である豚の頭を竜王に献上します。
昔も今もこのような願いが伝わっており、
「二月二」には多くの地方で豚の頭肉を食べる風習があります。
②旗子(キッコ)を食べる習慣
👇 旗子(キッコ)
「旗子(キッコ)」は小麦粉と卵を混ぜ合わせて生地をこね、
小さな平行四辺形に切り分け、油で揚げたもので、食感は硬く、
〝龍のうろこ〟を模したものです。
山東省の青島や寿光などの地域では、
「二月二」に煎った大豆などと一緒にそれを食べ(地域により異なります)、
五穀豊穣を願います。