中国のおもしろ情報など、当社現地駐在員からの生の情報を毎月お届けしてまいります。
{ 2024年 2月のトピックス }
1.中国にんにく産地情報(1月中旬~1月下旬)
2.にんにく商品のご案内(フライド品)
3.2月中国時事情報(「春節」と「春聯(ちゅんりゅぇん)」と「窓花(ちゅあんふぁ)」について)
1. 中国にんにく産地圃場情報(1月中旬~1月下旬)
中国山東省のにんにくの圃場(弊社契約圃場)はまだ越冬中。
第一圃場の1月の平均気温は、
最高気温 11℃ 最低気温 -9℃でした。
今の所、天候による生育被害は無いようです!
👇 第一圃場
第二圃場は、第一圃場より北方に位置しており、
1月の平均気温は、
最高位気温 9℃ 最低気温-13℃でした。
12月中旬には大寒波が襲い雪が積もりましたが、
現在はその雪❆も解けてマルチの中で栄養を蓄え中です。
今の所、問題なく成長中です!
👇 第二圃場
※圃場によりスケジュールが若干異なります。
❖ 今年の収穫見込み ❖
にんにくの生育状況と1ム(畝)当たりの収穫高について
植付面積の増減:15%程度増加
植え付け面積が15%程度増加したことにより、
今後異常気象がなければ、収穫高もおおよそ15%程度増加傾向と推測できます。
しかしながら、まだ時期が早い段階で、はっきりした見込み判断はできません。
2.にんにく商品のご案内(フライド品)
すぐに食べられる便利な「フライ品」をご紹介します。
丁寧にパーム油で揚げているので、にんにくの香ばしい風味を味わえ、
トッピングや食べる調味料の具材、鍋料理や炒め物などのコク味出しとしてもおススメです!
乾燥スライスを天然ハーブのエキスにし浸漬し、パーム油でフライにしたハーブタイプ🌿もございます!
規格も数種揃えておりますので、是非お気軽にお問合せ下さい。
❖ 使用例(一例です) ❖
3.中国1月時事情報(「春節」と「春聯」「窓花」について)
2024年の「春節」は2月10日(土)~2月17日(土)です。
そもそも「春節(しゅんせつ)」とは何か?
中国では旧正月を「春節」と言います。
中国人にとって最も盛大で伝統的な祝日であり、
未来に新たな希望を託すおめでたい日です。
記録によると、中国の人々が春節を過ごしたのは四千年以上の歴史があり、
中国古代の伝説上の聖王「虞舜(ぐしゅん)」が興した。と、あります。
👆 虞舜(ぐしゅん)
紀元前二千余年のある日、舜は天使の位につき、部下を連れて、天地を祀っていました。
それ以来、人々はこの日を年の初めとし、正月の一日となりました。
これが旧正月の由来で、それ以降「春節」と呼ばれるようになったそうです。
その昔、旧正月一日目を元日と言い、この一月を元月とも言いました。
「春節」という伝統的な祝日の期間に、中国の漢族と大多数の少数民族は各種の祝賀活動を行います。
これらの活動の大部分は人物を祀り、祖先を供養し、古い物をなくして新しいものを作り、
幸せを迎え、豊年を祷ることが主な内容です。
活動の形式は多彩で、濃厚な民族の特色があります。
❖ 春節文化「春聯(ちゅんりゅぇん)を貼る」 ❖
「春聯(ちゅんりゅぇん)」とは、
春節時期に家の入り口や門を装飾する縁起物の一種で、
日本で例えるなら門松のようなものです。
「春聯」が本格的に普及したのは明時代で、
皇帝「朱元璋(しゅげんしょう)」の提唱と関係が有ります。
朱元璋はある年、新年を祝うために家門ごとに「春聯」を貼るように命じたそうです。
もともと「春聯」は赤い桃の板に書かれていましたが、
板に書くのは不便で、紙に書き直しました。
赤い色は縁起が良く、魔よけの意味があるので、
「春聯」はたいてい赤い紙で書きます。
「春聯」貼りと同時に、ある家はドアや壁や鴨居に「福」の字を貼ります。
皆様は中国人の家の入口、もしくは、中華料理屋さんで
「福」の字が貼られているのを見かけたことはありませんか?
ちなみに「福」の字が逆さになっているものもあり、「逆さ=来る」という意味で、
「福」の字は福運を指し、幸せな生活への憧れや未来が来るよう
願いが込められています。
👇 春聯が貼ってある農家
中国北方(山東省地方)では、旧正月の間は皆、窓に「窓花(ちゅあんふぁ)」も貼ります。
「窓花」とは、窓紙や窓ガラスに貼った切り絵のことです。
👇「窓花」を貼っているところ
「窓花」はすでに千年の歴史があり、宋、元の時代から伝わってきたものです。
切り絵や「窓花」は中国の伝統文化の一部で、吉祥、幸福、美しい未来を意味しています。
「窓花」は紙を折り畳んで木彫りのように切って作った切り絵で、
その図案は多くは吉祥鳥獣、草花樹木、人物の物語などをテーマにしています。
👇 窓花の図案(一例)