日本エルブが契約している中国山東省のにんにく畑(圃場)の生育状況をはじめ
中国のおもしろ情報など、当社現地駐在員からの生の情報を毎月お届けしてまいります。
{ 2023年 7月のトピックス }
①中国現地のにんにく生育状況(2023年6月下旬中国出張リポート)
②中国(山東省)産にんにく今年の収穫量と価格動向
③中国7月時事情報
1 にんにくの生育状況 他 ~ 2023年6月下旬中国出張リポート ~
中国山東省内の主たるにんにく生産地である層山にんにく栽培基地を訪ねました。
層山にんにく基地全体で約40万畝(ム)(1畝=約667㎡)≒267k㎡あり、
その内、当社契約先工場の占有面積は1万畝≒7k㎡(東京ドーム約150個分)あります。
栽培基地に行くには、まず大門をくぐってきて行きます。
大門、傍にはにんにくオブジェもあり、「天下第一蒜」と大きく書かれておりました。
「層山のにんにくは中国一番」という意味なのだそうです。
現在は、にんにくを収穫した後の畑に、
トウモロコシ🌽(又は粟)を植えて(二毛作)いました。
各契約工場とは2023年度クロップについて、
今年度は厳しい価格見通しながら、年間契約を締結致しました。
今後新たに中国工場加工のバラ凍結にんにくスライス・ダイスも取り扱いを検討していきます。
さらに、ハーブにんにく製造に使用している当社ハーブ栽培畑の状況を確認してきました。
数種のハーブ類🌿がすくすくと成長しておりました。
当社では新たにFD(フリーズドライ)製品の取り組みを検討しており、
当該工場を訪ねました。
とても衛生的かつ大規模な工場で、大きな乾燥釜が何台も設置されておりました。
沢山の野菜やフルーツのFD品がそろっており、特にネギの種類は豊富でした。
さらに、今後契約締結を検討している
にんにくのパウダーをはじめ、
AD(エアードライ)唐辛子やADねぎ、AD玉ねぎ等など、
たくさんの品種の(AD)乾燥品と粒状・パウダー品の製造が可能な工場を訪ねました。
今般は、VF(バキュームフライ)製造工場に日本からお客様をご案内しました。
同行のお客様から「工場の品質管理レベルが高い」とお褒めのお言葉を頂き、
共同商品開発も順調に進んでいます。
協力工場(バキュームフライ製品の製造工場)
今回の出張で食べた珍しい料理
2 中国(山東省)産にんにく今年の収穫量と価格動向
今年のにんにくは、原料高から昨年度に続き値上がりとなりました。
中国山東省における2023年度の作付け面積は
昨年(2022年度産)に比べ約30%減り、
収穫量についても昨年度に比べ減収となりました。
さらに、一般報道にもあるような中国経済の諸事情から、
一部の投資資金が当該市場に流れるなど、
コロナ禍の収束傾向もあり投機筋の活発な動きがみられ、
これらが原料価格を押し上げる要因となっています。
3 2023年7月中国時事情報
2023年7月14日~8月6日まで青島国際ビール祭(青岛国际啤酒节)が開催され、
文化イベントなど様々催しが行われます。
青島ビール祭りは1991年に始まり、今年で33回目。
中国最大の祭典としても有名です。
青島ビールは、1903年に中国山東省青島で製造が始まったビールブランドで、
ドイツの老舗ビールメーカである
ゲルマンビール会社青島合資有限公司のドイツ人実業家と
イギリス人実業家の合弁会社によって設立。
中国で最も古いビールなのだとか。
青島市には「青島ビール博物館」もあり、毎年開催される青島国際ビール祭りと共に、
観光資源としての役割もはたしています。