日本エルブが契約している中国山東省のにんにく畑(圃場)の生育状況をはじめ
中国のおもしろ情報など、当社現地駐在員からの生の情報を毎月お届けしてまいります。
{ 2023年 6月のトピックス }
①中国現地のにんにく生育状況(2023年5月下旬~6月上旬)
②中国(山東省)産にんにく今年の収穫見込みと価格動向
③中国6月時事情報
1 にんにくの生育状況~2023年5月下旬~6月上旬情報 ~
待望のにんにくの収穫がはじまりました😁!
「花茎」を収穫後天候☀にも恵まれ、1度灌水💧を行いました。
にんにくの収穫作業は、手で引き抜きながら収穫します。
少し硬くなった土壌は一旦耕機でほぐしてから手作業で引き抜きます。
第一圃場では茎ごと束ねて畑で乾かし、
茎が枯れてきたら茎から切り落とします。
☝第一圃場の収穫作業
第二圃場では耕運機で土をほぐした後、
手作業で引き抜き、少し畑で乾かします。
その後、茎から離して網に詰め、畑で乾燥させてから
専用倉庫に移して保管します。
*☝ 第二圃場の収穫作業
今年のにんにくのはというと、
蒼山種は昨年と同じぐらいですが、金郷種は少し小さい感じです。
種付けの時期が遅れ、栽培期間が短くなってしまったことが
一つの要因となっているようです。
ただ、未だほんの一部の収穫が始まったばかりで、
6月中旬頃まで続きますので、
今の所はっきりとはわかりません。
2 中国(山東省)産にんにく今年の収穫見込みと価格動向
今年のにんにくは、
作付け面積が昨年(2022年度産)に比べ15%程度減ったことから、
収穫量についても同程度の減収になるものと見込んでいます。
一方、一般報道にもあるような中国経済の諸事情から、
一部の投資資金が当該市場に流れ、
大規模な原料買い占め等、
投機筋の活発な動きがみられ、
これが原料価格(昨年比30%程度上昇)を
押し上げているようです。
値上げが予想される2023年度産クロップについて、
為替水準含め、今後の価格動向を注視してまいります。
3 2023年6月中国時事情報
早いものでもう6月になりました。
そして、日の出🌄から日の入り🌇までの時間がもっとも長いのが夏至で、
2023年の夏至は6月21日だそうです。
中国山東省では、この夏至から「麺」を食ベ始める風習があります。
定番の冷麺には、具材として香椿(チャンチン)の塩漬け、ニンジン、きゅうりを乗せて食べるのだそうです。
魯菜(山東料理)の名人(李昌順、博山菜(博山は淄博市属)得意)より
紹介されている定番冷麺の作り方によると、
①乾麺を茹でて冷ます。
②芝麻醤をお湯を冷ました冷水で薄め「芝麻醤水」をつくる。
③塩もみした人参と塩漬香椿(チャンチン)をみじん切りにし、キュウリを千切りする
④冷した麺に、「芝麻醤水」をかけ、③の具材をトッピングし完成。
*お好みで黒酢とにんにくペーストをいれて食べます。
香椿(チャンチン)は、あまり日本では知られていない食材なので、ちょこっとご紹介します。
香椿(チャンチン)は、中国を原産とするセンダン科の落葉樹で、
本来3月くらいに取れる新芽を食用として利用されています。
☝香椿(チャンチン)中国を原産とするセンダン科の落葉樹。
昔はよく塩漬けにして保存し、食べる直前に塩抜きしてから食べていたそうで、
今は生のままでも使用するようになったそうです。
☝香椿(チャンチン)の塩漬け
山東省では香椿(チャンチン)を卵と炒めたり、天ぷらにしたり、
豆腐和えにしたり、香りを楽しむためシンプルな料理にして食べられるそうです。
☝左から 卵炒め、天ぷら、豆腐和え